悲しい事は何回も何回も口に出さないと消えてはいかない
悲しい事は、何回も何回も口に出さないと消えてはいかない。
何回も何回も何回も言わないと、その時の悲しい気持ちを手放せないんだと思う。
私も何度も悲しい話を口にしてるなってわかってる、友達も何回も悲しい話を口にしてるなってわかってる。
とても大事な友達が、私が子供の時に悲しかった気持ちをその時の子供だった私に手紙を書いたらいいよって、教えてくれた。
そうだな。思いを外に出すのは、すごく心荷物を軽くしたことになりそう。
そして別の友達と電話で話したときに、さっき言ったように私は何度も何度も悲しい話をした。
何回も友達に聞かせているかもしれないなって思いながら。
その後にふと思った。
私の悲しい気持ちや欲しかった言葉を書いた手紙は、書くのは一回だけかなって思ってた。
でも私が何回も何回も悲しい話をしたように、きっと私のこの悲しい気持ちは一回書いただけでは外に出し切れないだろう。
今日友達が私に心を裸にして話してくれたように、そして私も真っ裸になって話したように、何回も何回も悲しい話をして、涙を流して少しずつ少しずつ悲しい気持ちが外に出ていくんだよきっと。
だから、何回も同じこと言ってるなって思わなくてもいいんだよ。
何回も何回も言ったほうがいいんだよ。
何回も言いたくなるのは、それだけ悲しかったから。
何回も言わないような事は、何回も言わなくても済むようなことだったから。
何でも、すぐになんて良くはならないよ。
少しずつ少しずつ、自分の気持ちを丁寧に扱って、自分のペースで進んでいったらいいんだよ。
悲しい事は、何回口に出してもいいよ。
そうやって少しずつ心の中に溜まっていた悲しみを、出していったらいいんだよ。そしてきっと誰かが、その話を聞いてくれる。そういう人は必ず居てる。
あまり遠慮せずに、話を聞いてもらうのもいいかもしれない。
だって自分にはそれだけの価値があるんだから。