しましま通信

自然農を楽しんでいます。自然農は生き方にも繋がる気がします。時々手作りや心の事も書いています。

竜とそばかすの姫☆親の気持ちと子の気持ち

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夏休みの子供との思い出として、ささやかだけれども末娘ちゃんと映画に行ってきた。

映画から学んだ事など、書いてみます!

ネタバレ、全くなしっっ!!笑


竜とそばかすの姫

細田監督の映画で、娘ちゃんが行きたかったんだって。

親と行くとお金出してくれるから、という娘ちゃんの目論みに、

娘との思い出♡

という両親の目論みを合わせて実現したので御座います。


内容は言わないとしても、受け取ったメッセージを書いてみようと思う。


作り手は観客の心の水面に、ポトンポトンとメッセージという水滴をおとしていく。


その中の数滴は、その人の中で大きく波紋を広げて行ったり、中には小さな波紋で終わったり。


数滴のメッセージは、受け取り側の心の湖に落ちた時に、その人の心の中の思い出に結びつく出来事や、悩み事、嬉しい事などど響き合って、さらに波紋を大きくしていく。


私の心の湖も、映画からポトリと空間を通る時までは、製作側のものだったのが、私の心の湖に入ったところで、段々に私の心の中の想いと響き合って、元とは違うものになっているのかもしれない。

もしかしたら、製作側が思い及びもしない化学反応が起こっているのかもしれない。

 

私の気づき

f:id:shima-shimachan:20210913194902j:imageまずは、親の視点になってしまった。


今年、次男は大学受験である。

目標にする大学や、勉強、将来の事で悩んでいる。

どうも、勉強が手につかないみたい。


受験間際になって、あの時勉強してたら!と、思うことは予想にかたくないのだけれど、受験生の一年間は感情の波は揺れに揺れるから、いつでもやる気盛り盛りと言うのは、無理だもんね。


自分を追い詰めるタイプの次男を見ていて、そんなに頑張らなくても、などと思ったりして声をかけていたが、この映画を見て気が付いた。


嗚呼!

私は、子供の悩みを解決してあげようと思っていた!

何とかしてあげないと!


だけど、子供の悩みは子供にしか、解決出来ないんだな。

子供がえいっ!!と、頑張らないと出来ない。


親は、それが出来る様に話を聞いたり、倒れて来たら支えてあげる。

それが親の仕事。

支えるのは、親だけでなくて、色んな人に支えてもらったら良い。


親として成長する為の種をもらった感じ!

まだ、種。

分かったことがあっても、それを実行に移して自分のものにして行く。


この間お姑さんと話した時に、


子育ては大変でしょう。


と、何回も言ってきた。

大変です。

って、どうしても言って欲しいみたい。

私は、大変なことばかりじゃ無いと思ってる。


大変だけど、子供が私と違う人生を歩んでるのをみるのは、物凄く面白い。

小説とかじゃなくて、本当に生きている人間の人生を、生まれた時から見られるなんて、小説よりも面白い。


と、言うと物凄く不満そうだった。

なんで、子育て大変と思うんやろ?と、考えてみた。


自分の型にはめようとすると、その型からはみ出そうとする子供を、ぎゅうっ!と抑えて、ぎゅうっ!と押さえて、、としていたらしんどいよなぁ。


人をコントロールしようとすると、疲れる。

自分の人生以外にも、必死で手を伸ばして。

なんなら、自分の人生の所に自分の手が無くて、人のところに手がいつも行ってて。


ダレノタメノ、ジンセイジャ???


うちの母親もそうです。

自分のことは、決めれない。でも、子供のことなどにはガンガン口を出してくる。 


1番大切なのは、自分だよ。

私の心の中の小さな私

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他人の人生は生きれない。

でも、子供の人生見てると、学ぶことが多いし、感動も多い。

子供が悩んで、行動して何かを得た時に報告してくれたりする。

それが、物凄く感動と私に勉強をさせてくれる。


勿論、腹立つことも多い。

この、腹が立つと言うのも、なかなかに奥深い。


腹が立つこと、それは自分が我慢していることを、子供がどどーーーん!!と、やってのけるから腹が立つことが私には多いと気がついた。


私は我慢してるのに!何であんたはするの!?


はっ!と、気がついたら、何で私は我慢してるんやろう?と、問いかけてみる。


大体は、自分の子供の時の寂しい気持ちが私の心の中にいて、それがビリビリとトゲトゲと騒ぐ。

私は子供の頃に許されなかったのに、あんたはどうしてそんなにワガママに出来るわけ?!


原因に気がつくと、ちょっと落ち着く。

でも、心の中ではまだ傷がビリビリと微弱電流で、存在を示している。


心がザワザワ。

子供の時の気持ちが、戻ってきて悲しくなる。


嗚呼、私も子供の頃に、ちょっとワガママ言っても許して欲しかった。

私は悲しかったんだね。

良い子で居なけりゃ、いけなかったのが。

お母さんに私の存在を感じて、欲しかったんだ。

お母さんの心の中に、私が居ない気がしてた。

事実は知らないけど、私はそう感じてた。


そして、ワガママを言う子供に

ああ、君達は許されてるんだね。

私の中にちゃんと、子供達がいる。

私、頑張った!

手探りの子育てを。


これからは、私の中に我が子達がおりながらも、子供達の成長と共に、どんどん手放して行く。

求められた時だけ、サポートする。

子供自身が考えて、自由度が上がるように。


そして、私が子供達の心の中に、困った時だけ私の存在を思い出すように。


ワタシハ、アナタヲ アイシテルカラ。

ダレニモ アイサレテナイ ッテ オモワナイデネ。


と、心のカイロやな。


そのうち、子供達が親になる。

それも、楽しみ。

3人の子供の、人生劇場。

今日も開催中。


今日も読んでくださって、ありがとうございます!

 

 

追伸

次男は夏休みは、家てはゲーム三昧だった。


勉強する様に声かけて欲しい?

と、次男に聞いてみた。


いいわ。(NO thank you)


で、次男は好きなように過ごしていた。

私の心の中では、後で後悔するぞ。けど、その後悔ごと彼の人生だ!と言う気持ちがあった。


高3の夏休みは、少し早く終わる。

8月の下旬には、新学期。


ある時、次男が言った。


志望校はまだ定まらないけど、(絞らずに)兎に角勉強して行くわ。


ゲームしてるだけに見えたけど、葛藤して自分なりに現時点の答えを見つけたんだな。

彼は志望校の目標を、高々高く持っていた。


そこまで?

と、両親は思っていた。

だけど、次男は高校受験の時に逃げて受験校のランクを落としたと言うことに対して、リベンジしたいみたいなんだ。

一生懸命頑張りたい!!

(ゲームばっかしてたけど!笑)


現実的な大学と、志望校とでは対策が変わってくる。

現実的な方の大学でいくと、塾も勉強もそこまでしなくていいし。

さらに、勉強自体が分散されて、ひと科目ごとの勉強時間が減る。→不利。


塾代!!!


と、親の心は叫んでる。

が、仕方ない。。。。


どこを目指すかで、勉強が手につかなかった次男が、方針を決めた。

ゲームしてる!と親が目くじらを立ててたら、次男も落ち着いて考えられなかったかもしれないし、心の内を明かしてくれなかったかもしれない。


彼が、彼の人生を丸ごと引き受けるんだ。