錆びた三輪車
この間は、粗大ゴミの日でした。
ここでは、月に一回粗大ゴミの日があります。
捨ててあるものを見て、勝手に想像してしまうんだよなあ。
息子を思って、息子に作ったお弁当(頑張った時のお弁当)の写真です。
- ひじきのサラダ→ツボさんに教えてもらった
- 酢鶏→鶏肉はカットせよ、使用
カットせよはこちら
↓ ↓ ↓
- 厚揚げの煮物
- 煮リンゴ
錆びた自転車の子供の後ろ乗せ
ううう。
もう、こう書いただけで泣けてくる人も、居てるかもしれません。
そう言う貴方は、これ以上読む場合はタオルを持って来てから読んだ方が良いかもしれません。
と、言いつつ私がタオルを必要とするかも?
ゴミ置場に、錆び錆びなった自転車の後ろ乗せがありました。
鉄製ですな。最近のはプラスチック。
そう言うところからも、結構昔のものと想像できます。
そして、錆び錆び。
ううううう。
お母さん、毎回毎回粗大ゴミに出そう!出そう!粗大ゴミの日が終わるたびに思ってたんですよ。(きっと)
でも、ゴミの日になっていざ!!!と、鎌倉へ!!と、いう気合を入れて後ろ乗せを置いてあるとまで行ったのに、
じっ、、、、、
と、後ろ乗せを見ると
ぱああああ、、、
あの小さかった息子を乗せて走ったこと。
走ってるうちに寝てしまった息子。
(あれ?息子ばっかり?娘じゃないの??)
嗚呼!嗚呼!嗚呼!
やっぱり、私にはまだ無理よ!!
捨てられない。。。
そうしている間に、何年も経ち、錆び錆びに。
錆び切った後ろ乗せに、、ぽつりと
もう、、、いいよね。。
ドラマだったら、息子のとこに孫が生まれて、新しい命の誕生に胸ふくらませて、両手を振ってサヨナラ出来るんだろうけどね!!
お母さんが頑張って、サヨナラしたんだろうね。よく頑張った!!
息子はどっか行ったけど、まあ!一生懸命育てたのは、自分が知ってるから!!ね!!
錆び錆びの三輪車
うううう。
錆び錆びシリーズ第二弾。
センチメンタルシリーズです。
更年期メランコリーでしょうか?
さっき、錆び錆びの後ろ乗せを見て来たとこなのに!!
すぐに錆び錆びの三輪車を私に見せるなんて!
何て酷い!!
最近の三輪車は、プラスチックの部品が多い。
我が家の三輪車は新幹線のキャラクターの、、、
ううう。書きながら、こみ上げてくるものが!!!
新幹線のキャラクターの三輪車でした。
可愛かった、息子!!!!
おーい。おいおい。
錆び錆びの三輪車のお母さんも、毎月毎月粗大ゴミの日には、今回こそ出すぞ!今回こそ!って。ううう。思ってたのに!!
こんなに錆びるまで捨てられなかって!!もう、この三輪車は、私の息子やってくらいに思ってしまって、おーいおいおい。
今になってしまったんでしょうね。
うんうん。
分かるよ。分かる。
粗大ゴミの日は、本当によその家の人生のステージの変わり目を見る。
子供が出て行ってんな。とか
あー。昔こんなのが流行ってたなー。とか
時代は変わった!!
と、思う。そう。粗大ゴミには昭和なものが多い!!
あー。平成が終わろうとしている今、昭和なものが家庭からなくなっていってるんだろうか。
子育てのセンチメンタルから、平成と昭和のセンチメンタルまで発展してしまいました。
ありがとうのリボン
我が家のお向かいさんは、私からするとぐりとぐらのような生活をしている人です。
人生の楽しみ度がハンパ無い。
お向かいさんは、80才と84才くらいのご夫婦。15年くらい前から、楽しそうに終活をされていました。
まだ、終活って言葉が無かった頃なのにね。
元気なうちに片付けとかないとね!
歳をとったら出来ないわー!と、笑って粗大ゴミに出してました。
ある時に、ベビーカーの話になった。
三姉妹を育てたお向かいさんに、ベビーカーとさよならする日が来た。
今までありがとうって言って、ベビーカーにリボンを付けてサヨナラしたのよ!
と、おっしゃいました。
大好き!!!
お向かいさん、大好き!!
凄く、心が温まった!!
そして、もう5、6年前かな。
我が家にもベビーカーにさよならをする日が来ました。
そのベビーカーは、私がさよならしようかなって言うと、子供達がいやだ!いやだ!と言うのです。
そして、随分長い間ありました。
そのうちに、子供達が仕方ないなと思ったようで、お向かいさんは、ありがとうってリボンをつけて出したんだってって子供達に話たところ、うちも是非そうしよう!!となって、太いサテンのリボンをベビーカーにつけました。
ありがとう!!!
もう、リボンのついたベビーカーを置いたら、誰一人振り返ることは出来ませんでした。
振り返ったら、もう捨てることば出来ないでしょう。
夕方に出したベビーカーは、早朝にトラックに積まれていきました。
朝になって、置いた場所を見に行きました。
当たり前だけど、もうリボンのついたベビーカーは、ありませんでした。
心の中に、小さくぽっかりと穴が空いた感じがしました。そしてその中に、切ない気持ちが入ってきました。
どうして切ない気持ちは、ヒヤリとした感覚を伴うのでしょう。
子供達が、ベビーカーとさよなら出来たのは、関心が外へ外へと向いて行っている現れだったんだろうな。
それからは、自転車も譲る人がいない時は、リボンをつけて感謝と書いて出しました。
子供が、そんなん書いてどうするの?と聞いてきました。
多分、自転車はトラックにガシャーン!と積まれると思う。だけど、感謝って書いてたらガシャーンと置かれないんじゃないかなって、思うから。
そう言うと、しんみりしながら頷いていました。
自分の乗っていた自転車さんが、ガシャーンって投げられたとこを想像したみたいです。
お向かいさん、いい人です。
お陰で、感謝してさよならする方法を知ることが出来ました。
今日も読んでくださってありがとうございます。