山の畑のトトロへの道
山の畑には、わらびスポットがある。
わらびの季節になると、山の畑への道から藪に入る。
藪とは言え、春にはすすきなどが枯れ上がり、藪の入り口が出来上がるのである。
山の道の脇に蕨が伸びているのに案内されて、私は藪へと呼び入れられていく。
春には山の畑に行くたびに、わらびに誘われる。
ものぐさの私・
ちょっとぉ。
わらびのアク抜き面倒くさいって思ってるのに!
なんでわらびに誘われたら、断られへんの?
誘われてる私・
だってぇ〜。
あのわらびの、茶色い葉っぱのつぼみ(?)を見たら、通りすがられへんやん。
昔から女性は木の実や山菜とか採ってたんやで!!
DNAが疼くやんかっっっ!!
もう、これには抗えないのよぅ!!!!
ガサガサー☜藪に足を踏み入れた音。
DNAの勝ちです。
昔から親と蕨取りに行ってたのよねー。
ん?
けど、あんまりワラビを食べた記憶がない。。。あのワラビは記憶がないままに胃に入ったのか???
てか、食べるより採る方が楽しかったのかも。
割とワラビを見つけるの上手かも。
あの独特な茶色と黄色が混ざった色を見分けるセンサーが、目に備わっているというか幼い時に育成されたとも言えよう。
さて、そのワラビワールドは春が深くなるにつれて、夏草が育っていく。
いまでは、この様な状態である。
トトロへの道を見つけたメイちゃんの様に、次に行こうと思っても行けないの似ている。
藪が入り口を閉じた様に感じるのである。
今年は、もう終わりね。
閉店。
今では入ると危険。
蛇とか住んでる。
ワラビ採りの終了を、藪が教えてくれる。
入り口が閉じられた時、とても不思議な気持ちになる毎年である。
藪が喋っている気がする。
どうぞお入り。
はい、今年のわらびは終わりです。
当たり前かもしれないけど、不思議に感じる山の畑のワラビの入り口。
自然からの許可と拒絶を感じる。
自然の恵み春の部、体に取り入れさせていただきました。
また来年。
今日も読んでくださってありがとうございます。