パン作り 孤高のニーダー
知り合いの方が終活をしているからと、ニーダー(パン捏ね機)をくれました。
今までは、パン焼き機を使っていました。
憧れのニーダー♡
ーーー目次ーーー
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ニーダーを貰う
「誰か、ニーダー要る人いない?」
娘さんの近くに引っ越す予定があるそうなのです。
「そこは、狭いしパンも焼かなくなったからね」
はい!!
その声は、百人一首、局面は五分五分。
あと数枚で勝敗が決まる。
高まる緊張感。
研ぎ澄まされる聴力。
眉毛に力が入り、盛り上がる眉間。
札を射貫くような眼力。
前のめりになりそうなのを、押さえている筋肉。
肘を伸ばして、指をピンと伸ばして挙手。
ビシ!!
漫画なら、間違いなく効果音として四角い太い文字でこの効果音。
間違いないでしょう。
ニーダー、いただきました。
ありがとうございます!!
’ 気 ’は伝わる
ニーダーは丁寧に風呂敷に包まれてやって来た。
実はニーダーを見るのは初めてなのであった。
風呂敷を開けて、息を飲んだ。
もの凄く丁寧に使ってたんだ。
ニーダーから、凛とした空気が伝わってきた。
私は、こんなに丁寧に使えるだろうか。
こんなにきちんと手入れが出来るだろうか。
ニーダーから発せられる ’気’に打ちのめされる私。
’ 気 ’は、伝わる。
あまりに’気’が強烈で、私は数日間ニーダーを使うことは出来なかった。
そして今
大丈夫でーーーす♬
緊張感とは、長く続かないものですな。
すっかり、ニーダー様はうちの子になりました。
それでも、孤高のニーダーには、尊敬の念を込めてニーダー様と呼ばせていただくことにしましょう。
それにしても、本当に丁寧に使っておられました。
機械などは使い捨てとまではいかないものの、我が家のパン焼き機は二代目だし。。。
前にファックスを買い替えた時に、日本製のものはネジや部品が外国で作った物とは違っていて’持ち’が違うんですよって言われたのを思い出した。
このニーダーも昔の製品で丁寧に作られてるんだろうな。
そして、丁寧に使われている。
冗談ではなく、次の代にも譲らなければ!
家督を継ぐって、こんな感じ?
緊張感と責任感。
いいものを大事に使って、次に譲るって凄いことだなー。
広瀬さんのパン
今日は広瀬さんのパンを焼こう。
チーズを生地に練りこんだパン。
今日は、全粒粉と冷や飯を IN!
あちゃー。
冷や飯をいれたから、粒が残ってしまったな。
冷や飯は
オレはよぅ!
オレ参上!
って感じで自己主張が強いわ~。
冷や飯は、男子。
パンクロッカーです。
年は18。
髪は漆黒。
温かいご飯か、常温のごはんやな。
彼らは縁の下の力持ちになってくれるからな。
これからは気をつけよう。
今回は、全粒粉を多く使った。
全粒粉は、蛭子能収ね。
冷や飯は、パンクロッカー。
どちらも自己主張が強かった。。。。
チーズの風味の前に立ちはだかる、蛭子さんとパンクロッカー。
チーズ風味を探そうと思っても、舌の味蕾はチーズを探せないでいる。
吹雪の向こうには、絶対にチーズさんが居るのにぃぃぃ~!
更に、水分が多すぎた!
生地がダレとる!
今日は乾燥しているわねえ~。
と、水を入れすぎました。
広瀬さんのパンの筈が、蛭子とパンクロッカーのパンになっちまったわい。
まあまあまあ、明日に希望を持って次のパンに期待しましょうー。
読んでくださってありがとうございます!